約 3,046,452 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2487.html
《BASARA1にて》 謙信「うつくしきつるぎ。そなたは たけだのしのびと よくにたぶきやわざを しようするのですね」 かすが「えぇっ!? ……そ、それは同郷で学んだためかと思われます。 決して意識しているわけではございません。 謙信さまが不快だと申されますのならば、今すぐにでも 違う武器や技を使用いたします」 謙信「ふふ……かまいませんよ。 それに おなじようなぶきやわざをつかうほど たけだのしのびとそなたのなかがよくても わたくしはふかいともおもいません」 かすが「わっ、私とあいつは仲が良くなど……!」 謙信「かくさなくてもよいのです。 だんじょのなかがよいというのは とてもよいこと…… いつかこのらんせのじだいがおわって へいわなよのなかになったら そなたたちもめをととなり ちからをあわせるときがくるかもしれませんね そう まえだのめをとのように……」 かすが「夫婦!? (自分と佐助が利家とまつのように振る舞うところを想像する)」 《BASARA2にて》 佐助「あれ? 武器変えた?」 かすが「うるさい」 佐助「つれないねぇ……。忍び同士、仲良くししない?」 かすが「誰がお前なんかと! め、夫婦になどならないからな!」 佐助「夫婦?」 こんな感じで一人考え込んで佐助を気にし始めるかすが
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4286.html
前ページ次ページ異世界BASARA ニューカッスル城の上空…… 巨大な戦艦『レキシントン号』。その甲板にその男は立っていた。 男は口の端を吊り上げ、眼下の城を見下ろしていた。 ―――時は、真田幸村がギーシュとの決闘を終え、数日経った頃までさかのぼる――― ガリアの宮殿ヴェルサルテイルには、プチ・トロワと呼ばれる小宮殿がある。 その中で、1人の少女がベッドに寝そべっていた。 年の頃は17ぐらいだろうか、絹のようにしなやかな青い髪に青い瞳。 そして頭には宝石の埋め込まれた王冠を被っている。 しかし、その顔にはそれら全てを台無しにする程、冷酷で傲慢な表情が浮かんでいた。 彼女の名はイザベラ。 ガリア王国の王女で、現ガリア王ジョゼフの娘である。 「あの人形娘はまだかい?」 イザベラが傍で待機していた1人の侍女に問い掛ける。 ひっ、という声を上げて侍女は震え上がった。 「シ、シャルロット様はまだお見えになっておられません」 「ただの人形でいいのよ。あいつを名前で呼ぶんじゃない!」 イザベラに怒鳴られ、侍女は震えながらはい……と口ごもった。 「人形7号様、おなり!」 その時、呼び出しの衛士がその人形娘とやらの到着を告げた。 「ふん、やっと来たか……通しなさい」 イザベラがそう言うと、正面の扉が開かれ、1人の少女が入ってきた。 イザベラと同じ青い髪と瞳を持った、タバサであった。 入ってきたタバサをイザベラは忌々しそうに睨みつける。 しかしタバサは動じず、ただ黙ってイザベラを見つめていた。 しばらくして、イザベラはふん、と鼻を鳴らすと口を開いた。 「お前、確か召喚の儀式はもう済んだわよね?一体どんなのを召喚したんだ?」 「人間」 タバサは短く答える。 それを聞いたイザベラは大声で、タバサを馬鹿にするように笑った。 「人間だって!?聞いたかいお前達、こんなに笑える話はないよ!!」 イザベラは笑い続ける。 侍女達も困ったように笑みを浮かべてイザベラに合わせた。 「何だ、あんたも大した事ないんだねぇ!てっきり風竜でも呼び出したのかと思えば……」 くくく、とイザベラはくぐもった笑い声を発した。 「そうかい、そんな珍しいのを召喚したのなら、一度見ておかないとね……」 イザベラはそこでやっと笑うのを止め、タバサを見下すように言った。 「人形娘、その使い魔をここに呼びな。皆にもお披露目してやろうじゃないか」 「……………」 「聞こえなかったのかい?お前の使い魔をここに呼びなさい」 タバサはしばらく黙っていたが、くるりと自分が入ってきた扉の方を見て呟いた。 「タダカツ」 (タダカツ?変な名前の人間だね、まぁ思う存分馬鹿にして……) ズシン……ズシン…… と、イザベラや侍女達の耳に地響きが聞こえてきた。 ズシン……ズシン……ズシン 地響きの音は大きくなり、どんどんこちらに近づいて来ているのが分かる。 イザベラは戸惑った。人間の足音?それにしては大き過ぎる。 ズシン……ズシン!! 一際大きな地響きと共に、音が止んだ。 宮殿内に重苦しい空気が流れる。 沈黙の中、ゴクリ、とイザベラが唾を飲み込む音が聞こえた。 そして…… ガチャ 扉が開く音が聞こえる。 ゆっくりと開き、人が通れる程の隙間が出来ると…… その隙間から、およそ人の大きさとは思えぬ腕が出てきた。 とんでもないものを目にしたイザベラと侍女達は一斉に後じさる。 そんなイザベラ達を余所に、扉はその大きな腕によってどんどん開かれ…… 完全に開かれた扉から、鎧を纏った巨人が現れた。 「ひいいぃぃぃっ!!!」 「あ、ああ……」 あまりに予想外な人間が現れたので、イザベラの侍女達は悲鳴を上げたり、腰を抜かす者までいた。 当のイザベラも、現れた巨人を見て呆然としている。 これが人間だろうか?人間とは思えぬ風貌… そしてタバサのように何を考えているのか解らない瞳とは違い、この巨人の眼には見た者全てを威圧するような光が宿っていた。 「タダカツ」 「……!!」ブオオオォォー!! タバサの言葉に応えるように、使い魔の巨人は体から蒸気を噴き出した。 「ふ、ふん……人形娘に人形みたいな使い魔……お、お似合いじゃないか」 タバサに翼人退治の任務を言い渡した後、イザベラは宮殿の中で言った。 しかし、そう思っている者はこの場においていなかった。 イザベラ本人でさえ思っていなかったのだ。 (忌々しい……) イザベラは心の中で呟く。 (忌々しい……何故あの人形だけが優れている?) 血を分けた従妹でありながら、幼くしてシュヴァリエの称号を持つ程の魔法の才に溢れていた。 対して自分は王女であり、さらに北花壇警護騎士団の団長でありながらあまり魔法に秀でていなかった。 それをどうしても信じたくなかったのである。 「そんな訳ない……あいつに出来て、私に出来ないなんて事はないのよ」 徐ろに、イザベラは立ち上がって杖を手に取った。 「あのガーゴイルに呼べたんだ、私だって互角の……いや、それ以上のを呼べる筈だわ」 ――そしてあのいけ好かない人形娘を見下してやろう―― そう思いながら杖を掲げ、イザベラは召喚の呪文を唱えると、勢いよく杖を振るった。 杖を振るうと、ボンッ!という音と共に白い煙が現れる。 最初は煙のせいでよく見えなった。が、しばらくすると少しずつ晴れていき、うっすらと召喚されたものの影が見えてきた。 そして煙が晴れた次の瞬間、イザベラの眼前に立っていたのは…… 「マツナガ」 城を見下ろしていると、後ろから男の名を呼ぶ女の声がした。男……松永は振り返る。 「……これはシェフィールド殿。ご機嫌、如何かな?」 「別に。大して変わらないわ」 シェフィールドと呼ばれた女は淡々と答えると、一枚の紙を松永に差し出した。 「手紙よ、あなたのご主人様から」 松永は手紙を受け取って内容を読む。 しばらくして、溜息をつきながら指を弾く。その瞬間、小さな爆発が起こり、手紙は一瞬で灰となった。 「戻って来いか……どうやらイザベラ殿の機嫌を損ねてしまったようだ」 「どうせ何も言わずに出てきたんでしょう?あなた……ひょっとしてわざとやってない?」 「おや、ばれてしまったかね?」 さも面白そうに笑う松永を、シェフィールドは表情も変えず、ただ暗い瞳で見つめた。 「ところで……彼等はやはり女や子供を逃がすのだろうか?」 一頻り笑った松永がシェフィールドに尋ねてきた。 「あのジェームズ1世ならそうするだろうね」 「そうか……いや成る程、実に良き君主だ。か弱き者を守って死ぬのは素晴らしい美徳だろう」 松永は感心したように話す。 「だがね、残念だが私は善人ではないのだよ」 松永の顔に、見た者を震え上がらせるような笑みが浮かぶ。 イザベラとは比べ物にならない程に、邪悪な笑みであった。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2680.html
前ページ次ページ異世界BASARA トリステインの朝は早い。 日が昇り始めた頃、通りは店の準備などで活気付く。 「んん~!今日も清々しい朝ねぇー!」 今日の話はチクトンネ街にある『魅惑の妖精亭』、大衆酒場兼宿場であるこの店から始まる。 「さ、今日も可愛い妖精さん達と一緒に頑張るわよぉー!」 “彼”の名はスカロン、この『魅惑の妖精亭』の店長である。 「もう、あんまり大きな声出すんじゃないよ!まだ寝ている人だっているんだからね!」 次に2階の窓が開き、黒髪の美しい娘が顔を出した。 彼女はスカロンの娘であるジェシカ。父と共にこの店を切り盛りしている。 ズシン…ズシン… と、店の裏から地響きが聞こえる。 スカロンはそっちに目を向けると、パアッと顔が明るくなった。 「まぁボブちゃん!もうゴミの片付けやっちゃったの?」 「……!…!」ゴオォォ!シュゴー! ボブと呼ばれた者は、返事の代わりに体から奇妙な音を上げる。 紹介しよう、彼が今回の話の主人公… 本多忠勝………改め、本田ボブである。 異世界BASARA番外編「忠勝のアルバイト」 何故彼はこんな所にいるのか、事の発端は2週間前であった。 パーティーで食べた野菜…いや、草のような物を食べた途端、体が言う事を聞かなくなり、空を暴走しながら飛び回っていた。 丁度視界に街が見え始めた時、彼の意識はそこで途絶えた。 そして翌日の朝…気がつくと忠勝はこの店の屋根に頭から突っ込んでいたのである。 「それにしてもあなた、空から降ってくるなんて…ひょっとして天使さんかしら♪」 「こんなごっつい天使がいるわけないでしょ、あの屋根の穴どうするのよ…」 「…!!…!」ブルルル!ヴィン… その後…忠勝は行くあてもないと誤解され、『魅惑の妖精亭』に住まわされる事になる。 忠勝自身も、屋根を破壊したまま帰るのは悪いと思っていたのでこれを承諾した。 ちなみに、一応名前を聞いたが、「プシュー」や「ギギギ」としか言わないので、とりあえず「ボブ」と呼ばれる事になった。 可愛いじゃなぁ~い♪がスカロンの言い分である。 「それじゃあボブちゃん!今日の買出しもはりきって行っちゃうわよ!」 そして現在に至るという事だ。 「も~ボブちゃんが来てから店が繁盛しているような気がするわ~♪」 「……!」キュイーン! スカロンは忠勝の肩の上でクネクネと悶えている。 今日の買出しを終えた忠勝はスカロンを肩に乗せ、店への帰路を急いでいた。 『魅惑の妖精亭』で住み始めて1週間… 今では店の雑用の大半をこなすようになっていたが、忠勝は1つだけ気になる事があった。 この世界での自分の主…タバサの事である。 彼女に何の連絡もしていないのが彼の気がかりであった。 しかしそれをスカロンに伝えようとしても理解してもらえない。 このハルケギニアという世界において忠勝の言葉を理解出来るのは主だけであったとつくづく実感した。 狭い道を移動しながら、忠勝は今日の夜中にこっそりと抜け出して学院に戻ってみるかと考えていた。 ここから学院まで自分ならそんなに時間は掛からないし、主も夜遅くまで本を読ん 「ボブちゃんストオオオォォォォォォォーーープッ!!!!!」 考え事をしていると、いきなり首を後ろに引っ張られた。 「!?!!」ガギギギ!ギュウロロロ!! 驚く程の強い力のせいで忠勝は急停止する。それはもうそのまま折るのではないかという強さであった。 何があったのかとスカロンの方を見ると、彼は噴水広場に目を向けている。 「ボブちゃん、悪いけど先に帰っていて頂戴!開店前にはちゃんと戻るから♪」 そう言うやいなやスカロンは忠勝の肩から飛び降り、凄い速さで噴水広場に走って行った。 「ああ、それは可愛い女の子を見つけたんだよ。たまにスカウトしてんのさ」 「………?」ブルルル スカロンの言う通りに店に戻り、料理の下ごしらえをやっていた忠勝にジェシカは言った。 ちなみに、彼の体は厨房には入らないので外でやっている。 「……!!…」ウイィン! 「あら、もう済んだの?」 剥いたじゃがいもをボウルに入れ、窓からジェシカに渡す。 「みんな~た・だ・い・ま~♪」 丁度その時だった、スカロンの声が奥から聞こえてきたのは。 「いいこと?可愛い妖精さん達~」 「「「「はい!スカロン店長!」」」」 「ちっがーうでしょぉー!!店内では"ミ・マドモワゼル"とお呼びなさいっていつも言ってるでしょ~!?」 「「「「はい!ミ・マドモワゼル!!」」」」 それを聞いたスカロンはトレビア~ン♪と言いながら体をくねらせる。 店内ではそう呼ぶのが決まりなのだが、忠勝にはあまり関係なかった。 「カ・イ・カ・ン♪さて、今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります!」 そこまで言うとスカロンはポンッと手を叩く。 「何とこの魅惑の妖精亭に新しいお仲間が出来ます!それじゃあ入っていらっしゃ~い♪」 スカロンがもう一度手を叩くと、奥から小柄な少女と妙な格好をした青年が現れた。 「ルル、ルイズなのです~!よろしくお願いなのです!!」 「ししししゃしゃしゃなだゆゆゆきむりゃにごごござる!!こ、これからせせ世話になりまするっ!!!」 なんと、現れたのはルイズと真田幸村だった。 ルイズは引き攣った笑顔を浮かべ、幸村は今にも倒れそうな真っ赤な顔をしている。 「ルイズちゃんはね、お父っつぁんの博打の肩に売り飛ばされそうになった所を、お兄さんと町まで逃げてきたのよヨヨヨ…」 スカロンはハンカチで顔を覆いながら言った。それに続いて従業員の女の子からも可哀相と声が上がる。 勿論そんな訳がないのだが… 「だから皆仲良くしてあげてね!はい拍手~♪」 スカロンがそう言うと、女の子達から歓迎の握手が上がった。 「さて、新しく入った2人には紹介しておかなきゃね。この店のマスコットキャラを!」 「ま、ますこっと?」 スカロンの言葉に幸村が顔を赤くしたまま答える。 「そう!この店には入らないけど立派に仕事をこなす働き者!気は優しくて力持ち♪」 そういいながら窓に近づき、取っ手に手を掛ける。 そして、一気に窓を開きながらこう叫んだ。 「紹介します!!ボブちゃんでえぇ~す!!」 そこには、ルイズ等2人にとって凄く見慣れた顔がいた。 「んなあぁ!?あ、あんたタバサの使い魔…!!」 「た、忠勝殿!?」 「…!!……」プオォォォォォン!!!! 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/812.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「あんたねぇ!こっちが誤解するような事してんじゃないわよ!」 洗い場から戻った後、幸村はルイズの部屋でこってりと説教されていた。 「せ、拙者は少しでもお役に立とうと!」 「だからって、何でそこまでして洗濯が出来るようになりたいの?」 正座している幸村にきつく問いかける。 幸村はルイズに睨まれながらも話し始めた。 「拙者は…ルイズ殿の目となり耳となる力はありませぬ。秘薬の知識も持ち合わせておりませぬ」 「……………」 ルイズは幸村の言葉を黙って聞いている。 「使い魔本来の役目を果たせぬ愚か者。ならば雑用だけでもこなす事が出来なければこの幸村、元の世界のお館様にも顔向け出来ぬ!」 確かに幸村以外に召喚された3人、前田利家も本多忠勝も…最近では北条氏政もケティやギーシュに言われたのか渋々と雑用をこなしている。 ただの猪突猛進な男かと思っていたが彼なりに悩んでいたようだ。 「だから拙者はその道の達人であるシエスタ殿に教えてもらおうと…」 「もういい、あんたの気持ちは分かったわ」 ここでルイズは説教を止める事にした。 気づけば夜もかなり更けてきている。明日も授業があるので早く寝なければならないのだ。 「そろそろ寝なきゃ。いい?明日は“静かに”起きるようにしなさいよ!」 そして幸村を廊下に出し、自分も寝巻きに着替えて眠りについた。 「うおやかたすわむわああぁぁぁぁー!!!!」 …結局、彼は熱い魂を抑えられなかったようだ… 朝の恒例になってきた雄叫びの後、幸村とルイズは食堂で朝食を取っていた。 いつものようにスープと固いパンを飲み込み、食事を終える。 食べ終わったので立ち上がろうとした幸村だが、皿に何か落ちてきた。 見てみると、鶏肉の皮だ。確かこれは今日ルイズ達が食べている朝食の… 「ルイズ殿?」 「肉は癖になるからダメよ。早く食べなさい」 ルイズはそう言うと食事を再開した。 これは彼女なりの感謝の気持ち。 学院でも家でも魔法が使えない事を馬鹿にされていた自分を慕い、ただ一途に働く幸村への感謝の気持ちであった。 最も、素直な性格ではない彼女ははっきりと言わなかったが… 「…有り難く頂戴いたす」 しかし、幸村はそんなルイズの思いを理解したようだ。 この日…ルイズと幸村の距離が少し縮まった日であった。 「ほぉ~流石は真田幸村、あんな我侭娘にまで忠誠を尽くすとは流石じゃわい」 その様子を同じく食堂で食事を取っていた氏政は見ていた。 「そう思うのならば君も少しは見習ったらどうだい?」 と、隣で一緒に食事を取っていたギーシュが言う。 彼が言うのも最もだ。 最初の頃よりは良くなったが、彼の使い魔はほとんど言う事を聞かないのだから。 「見たまえ!タバサの使い魔はこんな時も働いているんだよ!」 ギーシュが指差した先では、忠勝が紅茶を運んでいた。 しかもあの大きな手で器用に茶を注ぎ、生徒達に配っている。 「あああありがとう、タ、タ、タバサの使い魔はずず随分気が利くねぇ…は、ははははは…」 だがほとんどの生徒の顔は引きつった笑顔を浮かべていた。 「フン、わしはいいんじゃ!総大将だから関係ないもん!あ、もう少し貰うぞ」 そんなギーシュの言葉など聞く耳持たず、氏政は皿から勝手に肉を切り取って食べてしまう。 「ききき君ぃぃ!もう半分以上食べているじゃないか!」 「やかましい!老人は体力が無いから肉を食わなきゃならんのじゃ!それと出来れば魚が食いたいわい」 「そんな事言って!ケティからいつもお菓子を貰っているのを知っているぞ!昨日はビスケットを貰っていただろう!」 「…ギーシュ?」 聞こえてきた声にギーシュはしまったと言わんばかりの勢いで振り返る。 隣にモンモランシーが座っていた事をすっかり忘れていたのだ。 「あ…い、いや違うんだよモンモランシー。使い魔の管理は主人の役目(バチン!)はぁうっ!」 とりあえず、召喚された4人はこの世界の生活に慣れてきているようである。 「あ、けーきも貰っとくからの!」 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/624.html
take1 いよいよ今日から… 俺の新しい生活が始まる……!! 目指すは…… friends100人!! 甲州 武田騎馬軍団 ……… あやしい――――!! take2 「何か音楽でも聞いててくれ!そこの棚に入ってるから… 何でも好きなの聞いてていいでござるよ!」 「音楽ってコレか…?」 武田信玄公のうた 夏☆summer~お館summer~ 風林火山音頭 馬とGODと面と湖衣姫 ハッチャケジャイアントスイング メテオすること館の如し 人はそれを下位の虎と言うんだぜ 「Ah――、もっと安心して聞けるのはねぇのか?」 「……!?“伝説の名盤”…?」 「ちょっと聞いてみるか…!」 ぱち おやかたさまぁゆきむらっおやかたさむぁーゆきむるぅらおおやかたさむぁあゆきむるぅあうううぉおおやかたさばぁあああゆうきむるぅああ おやかたさむぅわぁああああああゆきむるぅるぁあああうおぉおおおおやかだざぶぅああああああああゆぅきむるぅううるぅらああああお゛や゛がだざむ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆきむるぅるああ゛あ゛あ゛あ゛おやか… パチ 「旦那遅いなー」 「Yes, aha」 「何をしているのだろうな…」 ※セクシーコマンドー外伝すごいよ!マサルさんより
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/1183.html
/i i i i `''<\i i i i i i i i i i i i i i //i i_、‐/i i //i i i / 、_、 Vi i i i i i i i i ` \i i i i i i i i i i /_、‐''゛ 〉i//i i i / 、 \ Vi i i i i i i i i i i i i i i i ミi i i i/ ⌒Vi i / __,.>〕iト\i i i ´ ``' ,,. V'^! `'<i i i i i\〈⌒ 、/ jI斗_=彡 } }ト., `'<i i i { ______, )乂'´-└' ´ .} }|_=\ { ` i〉 -=ニ じ'"~ '/{  ̄ }' ふ\_\ 八 ( 廴 / '/, }/_-_-_∨∧ ,'\ヾ ', '/, }\_-_-_∨∧ /=-'_\ , 、 }〉 __ .゙|ニ〕iトミ.}_=_}____,.、‐''゛ -=={_-_-ア/, \ V |ニニニニ}_=_} {=_={_-アニ公、/ 〉 、_,,.. -‐ '' ´ V /ニニニ二}_=_} {=_={ア-ニニ込.\{ / /ニニ二二/_=/ . V=∧ニニニニ\` .、 / /ニニ二二/_=/ _ -ニ∨_∧ニニニニニ\\、___,,.、丶゙ /-ニニニ/_=/ _ -=ニ-_-_-_-\=_\ニニニニニ\\ / /-ニニ二/_=/ 名前:松永久秀(まつなが ひさひで) 性別:男 原作:戦国BASARA 一人称:私 二人称:卿/君 口調:紳士的 AA:戦国BASARA.mlt 英雄外伝で初登場。 一人称は「私」。 松永久秀の史実における「悪党」のイメージがゲーム本編上では非常に強調されているキャラである。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 小悪魔は聖杯大戦を開催するようです Fate かばんのサーヴァント 準 まとめ 予備wiki あんこ 完結 天聖 -Reincarnation- オリジナル 英傑の1人 脇 まとめ 予備 R-18 完結 魔術師世界のドクオ オリジナル 黒の家派閥の貴族 脇 まとめ 安価 あんこ完結 美鈴はアイドルで大陸を一つにするようです オリジナル 裏方担当 脇 まとめ rsswiki やる夫Wiki 安価 完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5034.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「ウジマサ!」 「何だ?この爺は」 現れた老人、氏政を見てギーシュと傭兵のメイジは声を上げる。 氏政は地面に突き刺した槍を引っこ抜くと、尻餅をついているギーシュに向き直った。 「ふん、威勢よく出て行った割には情けない姿じゃのぅ」 その一言にギーシュは顔を真っ赤にした。 「う、うるさい!これから巻き返すんだ!逆転するんだよ!」 ギーシュは薔薇を握り締めて立ち上がろうとした……が。 氏政は槍の柄をギーシュの足に引っ掛けた。 派手に転び、ギーシュは顔を地面に強く打ち付ける。 「何をする!邪魔しないでくれ!」 「今のお主なんぞ蚊ほどの役にも立たんわい、ここはわしに任せておけい」 「ウジマサだってもう年なんだから無理は出来ないだろう!?」 「その坊やの言う通りだ、爺は船の中でブリミル様にでも祈ってな」 と、2人のやり取りを見ていた傭兵のメイジが口を開いた。 「最も、船に逃げても全員捕らえるがなぁ……」 そう言ってそのメイジは馬鹿にするように笑い出す。 周りのレコン・キスタ兵もつられて笑い出した。 「わしをただの爺と侮るでないわあぁぁぁーーー!!」 「この北条氏政、年老いても武士!武士の意地があるっっ!!!!」 氏政は槍を豪快に振り回しながら叫ぶ。 「その意地にかけて、力の無い女子供に手を出すお主等を……」 と、振り回していた槍を止め、その矛先をレコン・キスタ兵に向ける。 「見過ごすわけにはいかんのじゃあぁっ!!!!!」 「……爺と思っていたが、見上げた騎士道精神じゃねぇか。分かった……俺もそれに応えよう」 傭兵のメイジは杖を掲げて兵に合図を送ると、その杖を氏政に向けた。 「遠慮なく叩き潰してやる」 (う、ううむ……ああは言ったがあの人数……ちと厳しいのぅ) 氏政は改めて相手の数を見て、眉間に皺を寄せる。 鍾乳洞の港には敵が約50……だがその内上からも増援が来るであろう。 (やはり“あれ”を使うしかないわい) 氏政は懐に手を入れて“あれ”を掴む。 突然この世界に飛ばされた彼は“あれ”を3個しか持っていない。その為、出来るだけ温存していたのだ。 氏政が取り出した物を見て、ギーシュは首を傾げた。 手にしていたのは、何やら茶色くて三角のオブジェであった。そして氏政はさらに意味不明な事をしだした。 その三角の物体を頭に乗せたのである。 (ウジマサが本格的にボケ始めた……) ギーシュは氏政に哀れみの目を向け、自分の最期を覚悟した。 「誰でもよい!わしの頭に火を放て!!」 氏政の言葉に、一同はさらに唖然とした。たまらずウェールズが口を開く。 「もういい!もういいから大人しく戻ってくれ!自殺してどうするんだ!」 「だ、誰がそんな事するか馬鹿もん!いいから頭のこれに火を放たんか!」 「じゃあ俺が点けてやるよ」 そう言ったのはレコン・キスタ兵の中にいた傭兵メイジだった。 杖を振って再びフレイム・ボールを唱え、氏政に向けて放ったのである。 「しょえええぇぇ~!!」 まさか敵から火を放たれるとは考えてなかった氏政は、驚いて尻餅をついてしまった。 それが幸いしたのか、放たれたフレイム・ボールは顔にではなく、頭に乗せていた茶色い何かに命中した。 「何をするか貴様!わしは武士でも老体じゃぞ………んん?」 と、氏政は妙な声を上げ、すっと立ち上がった。 「おお?おおおぉぉぉぉ~!!」 すると、氏政の体に異変が起こった。 手が震え、次第にそれが体全体が伝わり始める。顔にもみるみる生気がみなぎっていく感覚を感じた。 「きたきたきたああぁぁぁーーーー!!!」 氏政は突然跳ね起きると、栄光槍を手に走り出した。それを見たレコン・キスタ兵は各々に武器を構え、氏政に向かって駆け出す。 敵は皆、氏政を見て勝てる相手だと思っていた。 年老いた老兵……誰もがそう考えていたのだろう。兵の殆どが何の警戒も抱かず、その老兵に斬りかかった。 しかし次の瞬間、最初に突撃したレコン・キスタ兵が氏政の槍で薙ぎ払われ、吹き飛ばされた。 ギーシュが、傭兵のメイジが、周りの兵達が予想外の光景に目を疑う。 たった1人の、それも年老いた氏政に敵が次々と倒されていく…… 一体この老人の何処からそんな力が出てくるのか、その力の正体は、氏政が頭に乗せた茶色の物体だった。 この頭に乗せた物体こそ、北条家に伝わる『北条家最高灸』…… あらゆる身体疲労に効果があり、若かりし頃の活気を蘇らせる万能のお灸である。 「ほりゃああぁ~!!」 氏政がブンッ!と槍を振るった。予想以上に速い振りに敵は追いつけず、再び5人の敵兵が吹き飛ばされた。 「ひょ~ひょっひょっひょ、余裕!余裕じゃあ~!」 氏政が自身ありげに言うと、傭兵メイジが歯軋りをしながら睨みつけてきた。 だが、氏政はそれでも余裕の態度を崩さない。 「どうした若いの?今なら謝れば許してやらん事もないぞ?」 「っっ!ふざけるな死に損ないが!!」 メイジは怒りを露にし、杖を氏政に向けて言葉を吐き散らした。 「随分と激昂しているな、セレスタン」 その時、階上から誰かの名を呼ぶ声がした。 その声に傭兵のメイジ……セレスタンは顔色を変えて振り向いた。 「マツナガ様……!」 「ほう?苦戦しているようだな。所詮は有象無象の兵……こんなものか」 声の主は一歩ずつ薄暗い階段を降りていく。次第にその姿もはっきりとしてきた。 そしてその姿を見て、次に驚いたのは北条氏政だった。 「き、貴様はまさか……!松永久秀!!!」 「ほう?これは驚いた。卿も来ていたか」 松永は氏政の姿を見つけると、口の端を吊り上げて言った。 「貴様……独眼竜に斬られたと聞いておったのに……何故ここにおる!?」 「ふむ、どうやら地獄の閻魔にも愛想を尽かされたようでね」 松永はくぐもった笑い声を上げるが、氏政は緊張した顔つきで松永を見ている。 何故なら氏政は彼の性格を知っているからだ。 自分の欲望を満たす為ならば何でもする男……好きなように破壊し、奪う。 氏政のいた戦国の世で、独眼竜の持つ竜の爪を一度は奪った男…… それが松永久秀である。 「さて、今は卿の“過去”を貰う気はない」 と、松永は笑うのを止めて顔を上げる。 「私が欲しいのは……」 松永はその欲望の矛先を、若きアルビオンの王子に向けた。 「ウェールズ・テューダー、卿の“愛の証”を頂こう」 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1989.html
前ページ次ページ異世界BASARA 盗賊事件のあった翌朝、ルイズはコルベールに学院長室へ来るように言われた。 実はあの後、オスマンの秘書のロングビルが街で聞き込みをしたところ、森の奥にある廃屋に出入りする怪しい人物がいる事が判ったのである。 ロングビルがその人物の姿を描いてみたと言うので、目撃者である彼女に確認してもらう事にしたのだ。 「………で」 学院長室に来たルイズはさも不機嫌そうに横にいる人物を見た。 「何であんたまで来るのよ!」 「あらいいじゃない、何だか面白そうだし♪ねぇタバサ」 「………」 キュルケの言葉にタバサは答えない。ただ、僅かに頷いた様にも見えた。 「そうか、それがしの知らぬところでそんな事があったとは」 「うむ、盗みを働くとはまったくけしからん!」 ルイズやキュルケと共に来たのか、真田幸村と前田利家の姿もそこにあった。 「宜しいですか?一応私が描いてみたのですが…」 ロングビルは紙を広げ、ルイズ達に見せる。 「これは…フーケです!間違いありません!!」 「うむ!確かにあの盗っ人とそっくりにござる!」 フードを被った人物の絵を見て、ルイズと幸村は確信を持ってそう言った。 「オールド・オスマン、すぐに王室に連絡しましょう!王室衛士隊に頼んで兵を差し向けてもらわなければ…」 だがコルベールの提案にオスマンは首を横に振る。 「ならん、ぐずぐずしておったらフーケに気取られる。それにこれは我々の責任じゃ」 そう、いくらアンリエッタ王女が来訪していて警備を割いてしまったとはいえ、盗賊の侵入を許してしまったのだ。 出来る事なら、学院のメイジで奪われた宝を取り戻し、名誉挽回したいところである。 オスマンは集まった教師やルイズ達を見回す。 「これよりフーケの捜索隊を編成する。我と思うものは杖を掲げよ!」 だが、集まった者達は誰も杖を掲げない。下を向いているか、誰かが掲げるのを待っているだけであった。 「…何じゃ?誰もおらんのか?」 オスマンは教師達にきつい視線を向ける。 「どうしたのじゃ!フーケを捕らえようという貴族はおらんのか、ってええぇぇーっ!?」 強い口調で言っていたオスマンがいきなり素っ頓狂な声を上げた。 掲げた者が1人いたのだ。だがその人物とは…… 「ウジマサ、お主はグラモンの使い魔であろう?いや、それより何でここにおるのじゃ?」 「な、何じゃオスマン!わしがここにおったらいかんのか!」 氏政であった、何故か呼ばれてもいないのに学院長室に来ていたのである。 「まったく困った事があるならこのわしに言えばいいのじゃ!わしを誰だと思っておる?天下の北条じゃぞ」 自身満々に言うがとても信用出来ない。昨日だって2度も倒れているのだ。 しかも気絶していたせいで彼は相手がどんな恐ろしいメイジか知らないのである。 「いや止めておけ…ただでさえ短い寿命をここで散らすでない」 「お、お、同じジジイに言われたくないわ!大体わし以外誰も上げとらんじゃろ!」 氏政の言う通り、未だ誰も杖を掲げていない。 「ほーれ見ろ!やっぱり頼れるのはわしだけじゃ…」 「私が行きます!!」 そんな中で、ルイズは杖を高く掲げた。 「ミス・ヴァリエール!あなたは生徒ではありませんか!」 コルベールは驚いて声を荒げる。 ところがルイズの横からまた1人、杖を掲げた者が現れた。 「キュルケ!」 「ヴァリエールには負けていられないもの」 そしてキュルケに続いてタバサも杖を掲げる。 「2人が心配」 タバサの言葉にルイズは小さな声で「ありがとう…」と呟いた。 「おおルイズ殿!この幸村も共に行きまする!」 「キュルケ殿、それがしも行くぞ」 その3人の様子を見ていたオスマンは満足そうな顔をした。 反対に、氏政は面白くなさそうな顔をする。 「そんな顔をするでない、ここは彼女達に任せてはくれんかの?」 「フン!こんな小娘共に何が出来るのじゃ!」 氏政はルイズ達を見ると吐き捨てるように言った。 彼にしてみれば、小娘よりも劣っていると思われたのだろう。 「まぁそう言うなウジマサ、彼女達はちゃんと実力は備わっておるぞ。 例えばミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持っておる」 シュヴァリエとは与えられる爵位の中では最下級であるが、純粋に実力でしか得られない称号である。 キュルケも知らなかったのかそれを聞いて驚いていた。 「そしてミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人の家系の出で、彼女自身の炎の魔法も強力じゃ」 オスマンの言葉に応えるようにキュルケは胸を張った。 胸が盛大に揺れ、幸村は鼻を押さえて目を逸らす。 「どうじゃウジマサ、彼女達が優秀だと解ったじゃろう?だからここは譲ってくれんか…」 「あの桃色髪の娘の紹介がまだじゃぞ?んん?」 オスマンの顔が引きつった表情へと変わった。 「…え、えーとミス・ヴァリエールは優秀な魔法使いを輩出したヴァリエール家の出で…」 オスマンはそう言いながら流れ出る汗をハンカチで必死に拭っていた。 「あーそのなんじゃー…将来有望な…その…」 「将来有望な、何じゃ?ん?ん?んんんー??」 何とか褒めようとするものの、中々見つからないのか焦りが顔に浮かんでいる。 「おおそうじゃ!確かミス・ヴァリエールの使い魔はお主の主人であるギーシュ・ド・グラモンを圧倒したではないか」 結局何も思いつかなかったオスマンは、最終的にルイズの使い魔である幸村に目をつけた。 「そうでした!彼はあの伝説のガンダー…」 コルベールが何かを言おうとしたが慌てて口を閉じる。 幸村…そしてキュルケの使い魔である利家の強さを知っている氏政はそれ以上何も言えず、ただ黙っていた。 やっと納得してくれたと、オスマンは胸を撫で下ろすとルイズ達に向き直る。 「魔法学院は諸君らの努力と貴族の義務に期待する!」 オスマンの言葉にルイズ達3人が杖をもう一度掲げる。 「ミス・ヴァリエール、そしてミス・ツェルプストーの使い魔よ。主の力になるのじゃぞ」 「お任せあれ!この槍にかけて、ルイズ殿の力になって見せましょう!!」 「女を守るのは男の役目、それがしもキュルケ殿やルイズ達を守るぞ」 こうして、3人のメイジと2人の使い魔がフーケ捜索隊に選ばれた。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/hatsusuke/pages/200.html
戦国BASARA4 皇 公式サイト http //www.capcom.co.jp/basara4sumeragi/ 機種 プレイステーション4 発売日 2015年7月23日(木) 定価 パッケージ版:7,549円(税込) ジャンル スタイリッシュヒーローアクション 発売元 カプコン 開発元 プレイ人数 1~2人 多人数プレイ要素 協力(オフライン1~2人) 年齢区分 CERO B(12歳以上対象) 初回特典 <メーカー特典>・足利義輝の専用武器『輪廻源光』・4武将の属性変化武器 ※早期予約者のみ伊達政宗『氷龍』石田三成『聖刀 弔』真田幸村『光虎爪』徳川家康『三河狸』<店舗特典>・イーカプコン『イーカプコン限定タオル』※限定版のみ 限定版 「衣装21式道楽箱」定価:12,949円(税込)<同梱内容>・特別衣装21種 プロダクトコード・『特別衣装アートブック』「イーカプコン限定版 LIMITED EDITION」定価:14,029円(税込)<同梱内容>・イーカプコン限定タオル「イーカプコン限定版 COMPRETE EDITION」定価:19,429円(税込)<同梱内容>・「衣装21式道楽箱」同梱物・イーカプコン限定タオル 備考 プレイ画像 デモプレイ動画
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1919.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「これより、今年度の使い魔のお披露目を行います!」 コルベールが高々に宣言する。遂に品評会の日が来たのだ。 壇上に上がった2年生は使い魔の芸を学院の生徒、そしてアンリエッタ王女に披露している。その度に拍手が沸き上がった。 だがキュルケの番がきて壇上に立った時、生徒達から失笑が漏れる。 「キュルケ殿、何でそれがし笑われているんだ?」 利家は不思議そうに問い掛ける。 「気にしなくていいわ、練習でした通り、空に向かって思いっきり吹きなさい」 キュルケの言葉に利家はおう!と答えると腰に下げた瓢箪を口に含み、空に向かって吹いた。 すると利家の口から火炎が吹き出したではないか。 それはルイズが中庭で見たものよりさらに大きく、もはや火柱のようであった。 それを見て、今まで失笑していた生徒達は歓声を上げる。 利家の火炎の一吹きで見事にこの場を盛り上げたのだ。 その次はギーシュと氏政である。 ギーシュは最初、本当に大丈夫だろうかと心配だった。 「心配するでない!ちゃんと思い出せたわ!」 そう氏政は言っていたがギーシュは不安で仕方がない。 だが、そんな不安も壇上に立って彼が言っていた「北条家秘奥義」を見て全て消え去った。 氏政が槍を床に突き刺すと、そこから巨大な氷柱が突き出てきたのだ。 何の詠唱もなしに魔法を使ったと見学席からは大きな拍手が上がる。 これにはギーシュも驚きを隠せず、彼を少し見直す事となった。 ただ、その後に氏政が今にも天に召されそうな安らかな笑顔で倒れたのにはまいっていたが… タバサは「起動形態」に変化した忠勝に乗り、空を飛び回った。 その迫力に生徒だけでなく、教師達も圧倒する。 ちなみに、アンリエッタはオスマンに教えられるまで忠勝が人間である事に気づかなかった。 「雪風のタバサでした。続きましてミス・ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」 遂にルイズと幸村の番が来た。 ルイズの為…自分の持つ最大の技を出しきる… 幸村は再び気合を入れ、ルイズと共に壇上に立った。 「…しょ、紹介します!私の使い魔のサナダユキムラです!種族は…へ、平民です!」 普通ならここで爆笑が起こる筈だが今回は違う。むしろどんなものを見せてくれるのか期待している眼差しを向けていた。 理由はルイズ達より先に出ていた3人がおよそ平民とは思えぬ技を披露したからである。 「で、では今からこの使い魔が自慢の技を御見せします。ユキムラ、いい?」 「はっ!我が槍、我が闘志、御覧あれ!!」 幸村は一歩前に出ると二槍を手に取り、精神を集中する。 そして大きく息を吸うと、カッと目を開いて叫んだ。 「……でぇぇぇやあぁぁぁぁ!!火焔!車ああぁぁーっ!!!!」 開口一番にそう言うと、槍を振り回し、自身も回転し始める。 すると幸村の周りで炎が渦巻き、まるで竜巻のようになっていった。 初めは小さかったが、それも回転が増すにつれ大きくなり、生徒や教師も感嘆の声を上げた。 「ほぉ!平民だと思ったがこれは………………ん?」 「や、やれば出来るじゃない!少し見直したわよユ………あれ?」 だが感嘆していた教師達も、幸村を見直していたルイズもある危険を感じ取った。 ここで、「火焔車」ついて説明しよう。 この技は真田幸村の切り札とも言える技で、二槍で炎を巻き起こしながら前進する。 そして進行方向にある敵を攻撃するのだ。 もう一度言おう。炎を巻き起こしながら“ 前 進 ”するのである。 「うわあああこここっちに来たあぁぁ!!」 そう、何と幸村は見学席に向かって突き進んでいったのだ。 「逃げろ!燃やされるぞ!」「熱ちちマントが燃える!」「く、来るな!来るでなぁーい!」「飛んでタダカツ」「…!…」 見ていた者は身の危険を感じ、席を立って散り散りに逃げ始めた。 「ユ、ユキムラ止まって!止まりなさいってば!!」 我に返ったルイズは止めようと声を掛けるが、全く耳に入っていない。 その間にも幸村は火焔車で会場を破壊し続けていった。 会場が幸村のせいでパニックになっている頃、反対側の広場に1人の女がいた。 (好都合だね…あの使い魔が騒ぎを起こしてくれたおかげで楽に仕事が出来そうだよ) 被ったフードから見える口元に笑みを浮かべ、地面に手をつくと呪文を唱える。 詠唱を終えると、足元の地面が盛り上がり、巨大になるにつれて人型に形成される。 あっという間に土で出来た30メイル近いゴーレムが出来上がった。 女は出来上がったゴーレムの頭上に乗り、学院の塔の方に目をやる。 「物理的な攻撃なら効き目ありって言ってたわよね…ゴーレム!」 女が叫ぶのを合図にゴーレムは拳を振り上げ、塔の壁を攻撃し始めた。 「あーあ…結局勝負は有耶無耶になったわねぇ…」 キュルケは周りを見回してそう呟いた。 品評会の会場は酷い有り様だった。 見学席は幸村によって破壊され、何人かの生徒は火傷を負っている。 氏政に至っては「ご先祖様方が勢揃いじゃぁ~…」と、本日2度目の臨死体験をしていた。 「まったく…どうしようもない生徒だと思っていたが…使い魔も屑だな」 火焔車で暴れる幸村を風の魔法で止めた教師、「疾風」のギトーが嫌味を込めて言い放つ。 と、魔法で吹き飛ばされ、気絶していた幸村は意識を取り戻した。 「幸村、気がついたか?」 「むぅ…前田殿か?拙者は何を…」 辺りの惨状を見て戸惑う幸村に、ルイズの姿が目に止まる。 顔は伏せている為、表情は見る事が出来ない。しかし怒っているように幸村は感じた。 「ル、ルイズ殿…その…申し訳…」 パチイィィン… 謝ろうとした幸村の頬に、ルイズのビンタが飛んできた。 「馬鹿っっっっっ!!!!!」 ただ一言そう叫ぶと、ルイズはその場から走り去ってしまった。 後には、ショックで固まっている幸村が残されている。 「幸村、ルイズを追え。ここはそれがし達が片付ける」 呆然としている幸村に、利家の声が響いた。 そうだ、これは自分の不覚。しっかりと彼女に謝罪せねばならない… 利家の声に我に返ると、ルイズが走っていた方へ駆け出した。 何て事をしてしまったんだ…生徒や教師だけでなく、姫様まで危険な目に遭わせた。 ルイズは目尻に涙を浮かべながら歩いていた。 だが、しばらくすると今度は自責の念にかられる。 (やっぱり私が謝った方がいいのかしら…) そんな事を考えていたが、それは中断せざるを得なくなった。 塔の壁を殴りつけている巨大なゴーレムが目に入ったからだ。 「チッ、思ったより頑丈に出来てるじゃないか」 壁を何度か叩いた後、ゴーレムに乗った女は舌打ちをした。 さっきまで聞こえていた悲鳴も止んでいる、どうやら騒ぎが沈静化したらしい。 つまり、もうあまり時間を掛けていられないという事だ。 モタモタしていたら気づかれる可能性がある、一度出直してまた機を伺うしかないと女は考えた。 「な、何これ!?」 だが残念な事に、この行動は現れたルイズに見られていた。 (あれは無能なヴァリエールの小娘…こんな時に!) ゴーレムの足元から聞こえた声に、女は心の中で悪態をつく。 「見られたからにはしょうがないわね。ゴーレム、あの女を潰しな!」 命令を受けたゴーレムは唸り声のような音をたてると、ゆっくりと腕を持ち上げる。 ルイズはというと蛇に睨まれた蛙のように、固まって動けなくなってしまったのだ。 そんな彼女に、ゴーレムは容赦なくその腕を振り下ろした。 ルイズは思わずヒッ、と小さな悲鳴を上げ、目を瞑る。 「ルイズ殿おおぉぉぉぉぉぉ!!!!」 だが目を瞑っていたルイズにきた衝撃は上からではなく、予想外の横からだった。 驚いてルイズは目を開けると、そこにはゴーレムの拳を両手で受け止めている幸村の姿があった。 「ユキムラ!」 「ぬ、ぬおおぉぉぉぉぉ…!」 幸村は迫りくるゴーレムの腕を必死の形相で受け止めている。しかし少しずつゴーレムに押されてきている。 「ぉぉおお!どりゃあぁっ!!」 だが幸村は気合を入れると、その腕を一気に押し返した。 「ルイズ殿!先程はすまなかった!下がっておられよ!」 手早くルイズに謝ると、幸村は二槍を手に取り、ゴーレムを見上げる。 「むむむ、何と面妖な…これも使い魔というものでござろうか…」 思案にふけっていたが、ゴーレムがまた腕を持ち上げたので戦闘態勢をとる。 ふと横を見ると、ルイズが杖を構えて立っているではないか。 「危険にござる!御自身の御命、大切になされ!」 「いいい嫌よ!敵に背を向けて逃げるなんて出来ないわ!」 幸村の言う事を拒み、ルイズは呪文を唱え始める。 一度言ったら中々聞かない事を共に生活していく内に知っていた幸村はそれ以上何も言わず、視線をルイズからゴーレムに移す。 ゴーレムの腕が今正に振り下ろされようとしていた。 「うぅぅおおおおおあぁぁー!」 獣の如く吼えて駆け出した幸村目掛けてゴーレムは拳を叩きつける。 それを幸村は槍を使って棒高跳びの要領で跳躍し、空中へと逃げる。 さらに、地面にめり込んでしまったゴーレムの腕を伝い、肩に乗る女へと向かって駆け上がる。 それをゴーレムは腕を地面から抜いて振り回し、幸村を振り落とそうとする。 しかし幸村はもう一度腕から飛び上がって女の真上に到達した。 「くっ!しまった!」 「もらったぁぁっ!!」 ここからなら一気に討ち取れる、幸村はそう確信した。 「ファイヤーボール!!」 ところが、槍を突き出した幸村の目の前が真っ白に光り、その後に大きな衝撃がきた。 前ページ次ページ異世界BASARA